雅生の部屋

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前回『ガチチョコ!』で大好評だった対談が今年も帰ってきました! さらに、今回は《雅生の部屋》となって豪華対談4本だて! まずはこの方、クレイジーケンバンドの横山剣さんとチャーハンにまつわる思い出を語っていただきました!

《剣:横山剣 / 小:小野瀬雅生》

今回はテーマが「チャーハン」という事で、横浜の商店街に限らず皆さんがツアーで回られて、食べて美味しかったチャーハンを聞かせてください。
小:はい、なるほど…。それにしても、もうすぐ(剣さんと)一緒にやって30年になるのに、こういう時にはどうしても緊張しちゃう。
剣:なんかね、勝手が違うから。(笑)
小:違いますね。(笑)

さて、お二人には想い出のチャーハンみたいなものとかありますか?
剣&小:想い出のチャーハン…
剣:なんだっけ、あの~なんだっけ、あのサンマー麺の…、麦田のサンマー麺の有名な…
小:奇珍(キチン)?
剣:そう、奇珍のピンク色のチャーハン。
小:ああ!ピンクチャーハン!
剣:ピンクチャーハンが想い出。昔は「奇珍楼」だったよね。

それはなんでピンクなんですか?
剣:ね、なんでピンクなんですかね?
小:あれですよね多分、チャーシューの食紅が。
剣:あー。
小:食紅が綺麗に。
剣:これがどんぶりみたいなものに入って出てくるんで、あれ?なんか他と違うなって、味も甘みがあって好きでした。
小:中華街のどっかも、あのこうヒダ皿じゃなくて、なんかどんぶりみたいな。
剣:どんぶりみたいな。
小:どこだっけかな、昔からあるこの…、こんなので出てくるので…
剣:うん。
小:どんぶりみたいなので出てきます。
剣:うんうん。

全国回られてて、チャーハン食べられたりしますか?
小:僕はあります。あの神戸の…、それはチャーハンではないんです。焼き飯なんで違うんです。向こうは焼き飯っていうんですよね。そこの天一軒ってところがあって、そこの焼き飯が、とりあえず宇宙人が地球に攻めてきたら一番最初に食わせるのはそのチャーハン。
剣:あー!小:焼き飯…うん、まずこれ、まずこれ食えって。
剣:(笑)
小:まずこれ食えってね。で、どうだってね。それがね、全くパラパラしてないの。
剣:へー。
小:ペッタペタなんです。
剣:へー?
小:ええ、それがあの僕ね、2年連続地方で食べたもの、うまいもの2年連続チャーハン。チャンピオン。
一同:へー。
小:天一軒。ガード下の、せわしなーいお店なんですけど。途中でウスターソースをかけるとガラッと変わるの。それで2年目連続(笑)。剣さん食べます?どこか。
剣:えー、長崎の「よこはま(という店名)」。
小:あー、はいはい!
剣:「よこはま」って、あのー、折角長崎の中華街に違いを味わいに行ったのに、そのとき(皿うどん?)のうまいところを教えてくれて。そしたら「よこはま」ってところに案内されて、なんで長崎に来たのかと思いながらも…。その時サイドメニューにチャーハンも頼んだんですよ。普通のチャーハンなんですけど、結構異常に美味かったですね。ええ。あとはパイコー?パイコーチャーハンとか美味しいですよね、はい。

ちなみに「パラパラ派」と「ベタベタ派」どちらですか?
小:ああ、ペトペトですね。
一同:(笑)
小:「ペトペト派」ですね。パラパラなのはあれですよ、聘珍楼に90年代に周富徳さんがいた頃の…
剣:あ、富徳さんがいた頃の。
小:あの頃のチャーハンはなんてうまいんだと。
剣:ねー!
小:はい、ハマって通いました!
剣:周さんがやってた青山の「富徳」って店も確かにチャーハンパラパラで。
小:はい、パラパラなんですよね。
剣:パラパラ好きなんだね、周さん。うちのメンバーのシンヤとサックスの中西が周富徳さんの家で、ねえ、鮭のチャーハンを…
小:うん、テレビの取材でお邪魔して。
剣:ご本人が作ったやつをね、パラパラで美味しかったって。
小:余談ですけど、その番組はあれですよ、僕はその時ブギーカフェの前で小学生60人ぐらいに…
剣:ああ、そうだ。
小:サインしてたっていう。ずいぶん待遇が違うな!と。
一同:(笑)
小:紙がなかったからノート破ってハイ!って言って出して全員にしました。
それは学校帰りの小学生とかですか?
剣&小:そう。
剣:間門小学校って言うんだよ。
小:でも若い子たち、僕のことなんて知らないんだよ。僕が誰か知らないけど、何かみんな並んでるから僕のところに。
一同:(笑)

ところで、ガチチャーハン!のエントリーリストを見ていただいたなかで、ここは食べて見たいとかあったりしますか?
剣:ありますね。
小:これ(指さして)、美味しそうだね。
小:あえて何もない、ただのチャーハンっていうのもありますね。
剣:うん。
剣:あ!フライデーのあれ…、あれドライカレーか。
小:ああ、あのフライデーのあれ、あれドライカレーですね。
剣:カレーチャーハンじゃないか、じゃあダメか。
一同:(笑)
剣:あれ、いっつもうまそうだなって思って。
小:はい。あ、あとあそこ、龍鳳の牡蠣チャーハンがうまいですよね。
剣:それは間違いない!あれはもう本当に幸せですね。
小:冬だけのお楽しみ。もうないです、はい。3月ぐらいまでかな。
剣:牡蠣チャーハン。
小:あれは美味しいです。カキは甘辛く味付けしてあるのを、あのね、青菜チャーハンみたいのに乗せてあるの。青菜チャーハンがまたうまいの。うん、こう一緒にね。

今回もまた小野瀬さんに40店舗回っていただくんですけど…。
剣:40店舗?!
小:いや、ガチカレーの76軒がありますから、大丈夫です。
剣:うーん。
小:半分じゃないですか。
剣:あ、そっか。
小:半分です。

チャーハンだと味が似てて、リポートも近い感じになっちゃうような気もするんですが…。
小:いや、いやこれはね、お店によって全然味が違うって。微妙なところをちょっとチクチクとやっていこうかなーと。そのつもりでおります、はい。
剣:台湾系ってのもあるね。またちょっとね、また違ってね。
小:そうなんですよね、面白いんですよね。
剣:なんだっけ、神戸のガード下の。
小:あの…丸玉食堂!
剣:そう!丸玉食堂のチャーハンもね、うまいよね。
小:美味しいですよね。

子供の頃のチャーハンの思い出とかありますか?
小:僕はね、父親の作ってくれた焼き飯っていうか。
剣:うん。
小:僕食べられるものが何もなかったんで。

どういうことですか?(笑)
小:いや、すっごい好き嫌いがあって。
剣:えーーーーーー!
小:食べられるものなかったんで、うちの父親がご飯とお醤油だけで作ってくれる焼飯が、もう余計なものを入れると食べられなくなっちゃうから、それだけ!ただ炒めるだけ!ま、それがうまかったです。

剣さんは何かありますか?
剣:えーっとですね、日吉に中央通りってところがあって、珉珉っていう中華屋があったんですけど、学校帰りの、あの…電車賃を使ってまでチャーハンと餃子を食べるっていう。(笑)
剣:まだあるのかな?中央通りって駅の近いところ。そこで、うん、まぁ子供心に食ったチャーハン「こんなにうまいものがあるのか!」と。で、やっぱり当時ですらやっぱりチャーハンは安かったですよね。

帰りどうしたんですか?
剣:それで結局パフォーマンスをやって… 
一同:ほぉ~。
剣:それが結構…ほぼ毎日やってました。
一同:すごい。(笑)
剣:で、リコーダーで演歌を鼻で吹いたり。
一同:(笑)
剣:そういうことやっていました、大道芸、ええ。
小:レコードの販売もやったんですよね?
剣:うん、レコードの販売もちょうど同じ頃…1971年!(笑)。屋台でレコードを売ってるおじさんがいて、ちょっとおじさんが油断した隙にマイクを奪って…
一同:(笑)
剣:歌っちゃった。それから手伝うようになりました。その隣に焼鳥の屋台もあって。それでこの手伝って。ちょっとお駄賃もらって。それで焼鳥食べて。(笑)

ところで、家でチャーハン作りますか?
剣:チャーハンは作ります。ありもので、スパムだったり、キムチチャーハンも作る。
小:キムチチャーハンうまいですよね。
剣:うまいねぇ。あと納豆チャーハン。邪道かもしれないけど。
一同:(笑)
小:いやいやいや。
剣:うん、うまいもんはうまいもんね。あとチャーハンにおまけで付いてくるスープがうまいですよね。
小:あー大事ですよね!
剣:結構適当に作ってそうに見えるんだけど、あの味は真似出来ない。(笑)
小:はいはいはい。
一同:(笑)
剣:適当に作ってるように見えるんだけど、あれがもうたまんない。
小:ジャーって。(笑)
剣:うまいっす。

あと、今レコーディングされている話も伺えたらと思うのですが。
小:クレイジーケンバンドのニューアルバム。
剣:ニューアルバム。
小:まだタイトルは。
剣:うん。
小:決まっていません…
剣:3年ぶりのオリジナルアルバムです。
小:はい。
剣:ベストとか、セルフカバーはやったんですけど…
小:フルオリジナル!
剣:オリジナル、3年ぶり!
小:ね。

まだ始まったばかりですか?
剣:いや…、半分以上は。
小:今年入ってからすぐ始まっているので。
剣:はい。
小:もう結構きております。
剣:はい。

内容は?
剣:具体的には最新型って感じで、まあ今までの、大は小を兼ねるって昔の感じもあるんですけど、今できることの最新型って感じです。世の中的に新しいかどうかは別として。(笑)

リリースはいつごろですか?
剣:8月の予定。ま、その前にあの配信でちょっとずつ配信していこうかなと、何曲かね。

当然全国ツアーも?
剣:そうですね、ライブハウスツアーから。
小:6月に大きな都市だけちょっとずつ廻って、夏の後半から本格的に。
剣:ホールツアー。
小:ホールツアー。そして9月の24日に、ええ、横浜アリーナと。
剣:はい、アリーナ。はい、ラーメン博物館の近く。
一同:(笑)

横浜アリーナ公演は楽しみですね。
剣:あー、そうですね!
小:去年はあの、赤レンガ倉庫の時はちょっと天候でやきもきした…
剣:あー。
小:今年は天候が荒れようが大丈夫。

あれは素晴らしいショーでしたけどね。
剣:ありがとうございます。気持ちよかったですね、ステージ上はかなり風が強くて大変でしたけどね。(笑) クレイジーケンバンドには珍しいことに、日中スーツだと暑いからって半袖でやったら…
小:はい、非常に涼しかったですね。

最後に、ニューアルバムへの意気込みを聞かせてください。
剣:まあ、あのデモテープ作りからのっさんに参加してもらって、割とその初期の頃のレコーディングの感じに近いフィーリングに今なってですね、より、なんていうかバンドっぽくもあり、なんか独創的でもあり、って感じで。
小:うんうん。
剣:不思議な感じですね。
小:あのーなんていうの? 完成の意図みたいなもの?になるべく、こう…あの早くいけるように。
剣:そうですね。
小:うん、今ずっとデモの段階からお手伝いみたいな感じで。
剣:そうですね。具体的にいうと、今までベースはシンセベースで鳴らして、それをいざ本当にシンヤくんが本当に弾くときに、またちょっとあの具体的に現実的にしないといけないんですけど、その作業は結構大変だったりして…
小:デモの段階から僕がギターを弾いて、こんなギターも入るから「じゃ、どうしようか。」と言う。みんなに伝えやすい状態で今伝えられるって感じで。
剣:そうですね、結構具体的なデモテープになってきてはいる。あと自分だと 頭の中では鳴っているんだけど、弾けないってコードがあったりすると、「なんだ天才コード使いたいんだけど。」って言っても、どの和音で成立してるかわからないの。何時間たってもわからない。「マイッタ!」って時にのっさんだと2秒。
一同:(笑)
小:まあまあ。
剣:それであの曲は成立した、助けてもらってます。
小:まぁそれは、一応、30年。
剣:30年。(笑)
小:30年近くになりますけど。
剣:癖とか好みを解ってる。
小:はい、それでも、まあ今までにない、その流れのコードが出てきたり。
剣:うん。
小:あの感じのコード感っていうのは、やっぱり2000年過ぎてから。まぁ90年代もあったかもしれないんですけど、オシャレっていうことでもないですよね。
剣:うん。
小:なんかこう、なんだろう…、この辺にある演奏のなにか、ちょうど流れが当たってる感じというか…
剣:そうね。
小:黒潮と親潮かが当たってるっていう、魚がいっぱいいるみたいな。
剣:うんうんうん。
小:そんな感じですね。
剣:そうですね。

魚がいっぱいいるところを今作っているってことですね!
小:そうです、そうです。
剣:そうですね。

あと、すみません、ガチチャーハン!エントリー店に応援メッセージをお願いします。
小:美味しいの作ってください!もう食べに行きますから。
剣:ははは。
小:本当に剣さんも、どこか時間があったら。
剣:そうですね、なるべくね、スケジュールみて行けるところは行きたいなと。
小:はい。
剣:そういう風に思っています。
小:はい。
剣:期待しております。

ありがとうございました。

  • 横山 剣(CRAZY KEN BAND)

    横山 剣(CRAZY KEN BAND)

    1960年横浜生まれ。1981年にクールスRCのヴォーカル兼コンポーザーとして晴れてデビュー。以後、ダックテイルズ、ZAZOU、CK’S等のバンドを経て、1997年春クレイジーケンバンドを発足し、「音楽ジャンルからの解放」をモットーとする全方向型音楽で、中毒性のあるポップ・ウイルスが全国のクラブ・フィールドや、音楽マニアの間でジワジワと拡散し、幅広い年齢層からも人気を博す。今年クレイジーケンバンドは“デビュー20周年”を迎え、3年ぶりのオリジナルアルバムのリリースを8月に予定しており、6月からはライブハウスツアー、8月から11月まで全国ツアーを開催。さらに9月24日には横浜アリーナでの記念ライブも決定するなど、今年の活動も目が離せない。
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